9月20日21日の2日間、茨城県石岡市のギター文化館で「第2回フラメンコギターの祭典」が開催された。
昨年は「フラメンコギター・シニアの祭典」としてシニアと独奏にこだわって開催されたが、今年は年齢と独奏の枠をなくし、誰でも自由にアンサンブルでも参加できるかたちになった。マヌエル・カーノ先生の所有していたギターコレクションが収められていギター文化館では、年間を通じていろいろなイベントが行なわれているが、意外にもフラメンコギターのイベントが少なかった。
一昨年、特に団塊の世代にこだわって、昔懐かしいフラメンコギターの響きを楽しもうとギター文化館に企画を出した。昨年9月に第1回目が実現したが、枠を設けたことで参加者が少なく、来てもらって人たちには喜んでもらえたが、イベントとしては少しさびしいものとなってしまった。
昨年の第1回が終わってから、フラメンコギターの大御所、伊藤日出夫から一緒にやろうとのお言葉を頂き、今年は心強い限りであった。第2回はより多くの人たちに楽しんでもらいたいと思い、シニアと独奏という枠をはずし、若い人たちやアンサンブルでも参加できるようにしたところ、順調に参加者を得て無事に第2回を開催できた。
伊藤日出夫先生から伊藤日出夫賞として10万円(各日5万円)、コンサートフラメンコギター協会から6万円(同3万円)、タブラオ・フラメンコ「カサ・デ・エスペランサ」から4万円(同2万円)の各賞が出され、二日間に渡って熱演が繰り広げられ、会場の聴衆と参加者の投票によって各賞が決められ演奏者に贈られた。
第1日目の最高得票者は宮城県から参加の大場俊郎さん。一昨年、同じくギター文化館で催されたクラシックギターシニアコンクールで優勝、昨年のシニア・フラメンコギターの祭典でもミドルエイジの部門で最高得票の実力者だ。
第2日目の最高得票者は茨城県から参加の鈴木公夫さんで、昨年も参加され、その実力には目を見張るものがあった。今年は聴衆の人気も得て、みごと伊藤日出夫賞を獲得。
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